
◎ Step Maniaとは
Step Maniaとは、PCで動作するフリーの音楽ゲーム(音ゲー)の1つである。
何はともあれ、下のスクリーンショットをご覧いただきたい。

この画像を見た人のうち、音ゲーに興味の有る人や経験者などは大抵こう思うだろう。
「これなんてダンレボ?」と。正にその通りである。
Step Maniaとは、キーボードのボタン4つ(オプションで指定可能)を使う指でやるバージョンのダンレボと言っても言い過ぎではない。
ダンレボを知らない方に説明するならば、音楽と合っている矢印が流れてきて、その矢印とタイミングを合わせてボタンを押していくゲーム
とでも言うべきだろうか。以下にその良さを箇条書きにする。
- 無料なので、とりあえず気軽にプレイしてみることができる。
- 自分の好きな曲をダウンロードしてきて遊ぶことで、ヴァリエーションを増やせる。
- 2人プレイ対応。それでいて別々の難易度での同時プレイが可能。
- 難易度別に表示したりできるので、順を追って上達できる。
- 通常のモード以外にもエフェクト付加やエンドレスモードなどの飽きにくい工夫がある。
- 曲(譜面,dwiファイル)のエディターがついているので、好きな曲で譜面を作成できる。
これだけ挙げた時点で多少は興味を持ってくれる方が居る事だろう。だが、もちろんデメリットも存在する。
- 外国のソフトなので、ダウンロード時に英語サイトに行く必要がある。⇒日本語訳版がある。サイト自体もそれ程複雑ではない。
- 外国のソフトなので、プレイ画面やヘルプが英語である。⇒使い方やインストール方法はググれば日本語で見つかる。
- 曲ファイルの容量が意外とあるので、曲目を200曲以上などの規模で大量に入れると容量を食う。⇒加減が大事です。
- 動画を背景にしている曲もあるので、PCのスペックが低すぎると遅くなることもある。⇒OSがWin9xデフォのPCでも正常動作するので、あまり気にしなくても大丈夫かも。
- ステマニのメニュー画面を開くと、「これ著作権大丈夫なの?」と思うかも知れない。⇒それはソフトの製作者の問題なので。ええ。
あわせて解決策(?)も矢印にて指示したので、これを見てもまだやってみたいと思う方は続きを読んで欲しい。
ちなみに、全て無料で遊べるし、登録などは必要としない。利用は自己責任ですが。
◎ Step Maniaで遊ぼう
具体的に遊べるようにするにはどうすれば良いのか。以下に簡単な手順を示す。
- PCの空き容量をある程度作っておく。例えば曲を200曲入れたとしても、ステマニ本体などを合わせて2〔Gbyte〕もあれば事足りる。もちろん動作速度を心配するなら、空きは多めにとる方が安心である。
- Step Maniaのインストーラをダウンロードしてくる。
- インストーラを起動し、OKを選択していき、インストールを完了する。(ファルダ作成先以外は初期設定のままで構わない)
- 作成されたフォルダには色々なファルダが作られているので、そのうちの1つ"Songs"フォルダの中にカテゴリフォルダを新規作成する。(そのファルダの名称は英語にする。例:"J−POP","Anison"など)
- カテゴリフォルダの中に曲データ(dwiファイル、背景画像など)の入ったフォルダを入れる。
- インストールされたフォルダに入っているStepMania.exeをダブルクリックして起動する。
- Optionsからキー操作の設定を任意に決定する。(どのボタンをどの矢印に対応させるかなど)
- Game Startより入り、表示されたカテゴリフォルダ名又はAll Songsを選択する。
- 表示された中からプレイしたい曲を選ぶ。
これだけでは自分でやる自信のない方も居るかもしれないが、4.の操作以外は特に特別なことはしていない。
さらに詳細に知りたい方は、検索すれば丁寧な説明ページは沢山ある。なお、Songsフォルダ及びStepMania.exeはショートカットを作成してデスクトップに置くと便利である。
実際に遊ぶ曲データを見つける方法は、次に示す。
◎ Step Maniaの譜面データ
Step Mania自体をインストールできても、曲ファイルがないことには遊べない。そこで、検索のコツを説明する。
まず、大抵の場合は"dwi"とか、"譜面ファイル"とかを含めて検索すれば見つかるだろう。
または、"Step Mania 曲","Step Mania 譜面"などStep Mania(ステマニ)と日本語を組み合わせた語にしても良い。
また、リンク集やまとめサイト、投稿掲示板なども存在している。ダウンロード方法を多少複雑にしていたりするサイトもあるので、慣れるまでは落しやすいサイトを探した方が無難だろう。
それと、"あの曲の譜面が欲しい"とか思って曲名とdwiを検索語句にしても、大抵は見つからないだろう。
たとえネット上に存在していても、公開ページに曲名が含まれない場合も多いからである。はじめは内容を選り好みせず、落せるものをいくつか落してやってみたほうがいいだろう。
友人同士で見つけたファイルを共有するのも手である。
さて、実際にやってみて面白かったという方も居るでだろう。しかし、好みの曲が全然ないということも想定される。
もういっそのこと自分で作ってみるのはどうだろうか。次は、曲の自作について述べていく。
◎ dwiデータを自作するにあたり
dwi(譜面データ)の作成にあたり、必要なもの、あればいいものを示す。
【ツールなど】
<必須>
- Step Mania本体がインストール済みで、実際に遊ぶことが出来る環境
- メモ帳機能
<用意すべき>
<なくても大丈夫>
【実際の曲フォルダに入れるもの】
<必須>
- 音楽ファイル(mp3が良い)
- dwiファイル及び譜面作成の過程で生じたsmファイルやdwi.oldなどのファイル
<あった方が親切>
- 背景画像のファイル(pngが好ましい。サイズは背景に合わせて引き伸ばされるので、620×480程度の横長の物を入れるべき。なければStep Maniaのロゴ背景になる。)途中で切り替えて複数枚表示もできる。
- バナ−画像(png推奨。普通のHPバナー程度の形状。256×80前後)曲選択時に表示される。なければステマニバナーが表示される。
- CD Title画像(png推奨)いわゆる製作者識別用ロゴ画像。バナ−画像の上に表示される。
- 背景動画(aviやoggなどで、曲と再生時間がかみ合うか、それ以上の長さのもの)あまり画面サイズが小さいと拡大されて荒くなる。また、動画についている音楽は再生されず、一緒に入れたmp3の方が再生される。動画の音楽はGomPlayerでキャプチャーしてwaveやoggにでき、Rip Audioでmp3に変換できる。
なんだか沢山必要なものがあるように見えるかもしれないが、最低限必要なのはある程度標準的なMicrosoftツールがインストールされているWindows PCと、Step Mania本体とmp3の曲だけである。
ここでは(面倒なので)具体的な作り方自体には触れず、テクニックや小技的なものを次で述べる。作り方を詳説したサイトもあるので、やる気のある方は調べてみて欲しい。気が向いたらこのページにも作り方を示すかも知れないが。
◎ dwi作成テクニック(中級〜向け)
筆者の都合によってdwi作成初心者へのサポートはここでは述べない。
代わりに、もうある程度人が作った曲を遊んでいて、dwiも自作してみたけれどあまり上手くいかない人あたりを対象にして心がけやテクニックを紹介する。
<心がけ>
- いきなり再生時間の長い曲を選ばない
これは、まあ言わずとも当然のことである。長い曲(再生時間3分〜)をいきなり作ろうとすると、慣れない人はウンザリして配置が適当になりがち。
どうしても作りたい曲が長い場合、休み休み作るか、あるいはGom Playerでオーディオキャプチャして曲の1番のみやサビのみを切り取って使おう。
- 自分がクリアできない難易度で作らない
慣れてくると、どうしても難しくしてしまいがちだが、冷静に考えてみて欲しい。矢印は基本的に音に合わせて配置するものである。すなわち、押しにくい配置や連打を増やせば難易度が増すが、矢印を無造作に増やすのだけは感心しない。
Shift+Pで現在位置からテストプレイできる機能を活用し、たとえ面倒でも音に合わせる置き方をしていこう。
- 3個同時押しと4個同時押しを避ける
PCによって異なるようだが、同時に押してキーボードが認識できるキーの数には限界がある。それでも4つ同時押し程度ならば問題ないのだが、使用環境に左右されるのは良くないし、なにより2人プレイにおいて8個同時押しされる場合が出来てしまう。
これは認識しないでミスになる場合も多い。なので、長押しの押しっぱなし部分も含め、横に3ボタン以上の同時押しを並べるのは避けるべきである。
<テクニック>
- コピー&ペーストで繰り返しを再現
スペースキーで選択した部分をコピーしてメニューから貼り付けることができるので、これを利用して繰り返しのある音をうまく表現していけば割合楽にいい譜面にできる。
ただし、単調になるのを避けるために工夫が必要。まったく同様の配置が続くと、プレイヤーを飽きさせることになる。
(例: 4回同じパターンの音が繰り返す箇所で……@偶数個目のパターンを左右反転 A後の2パターンの連打部分の一部を伸ばしに変える B4つとも縦の位置は同じままで横位置を変化させる などの手段が考えられる。)
- 最短伸ばしを加えて2つ同時押しの難易度を下げる
縦位置が同じ矢印を2つ横に並べると、両方同時押しした場合しかOKにならないため、同時押しは難易度を高める。(ただし、音の強い部分を表現するには同時押しは最適。)そこで、同時押しを縦の長さが一番短い水色矢印で作る。
こうすることで、どちらか一方を押しただけでOKとなるし、押す秒数は単発の矢印とほぼ同じとなる。
- 階段連弾のパターンを入れる
連打パターンを入れる部分に、見かけ上斜め一列に並ぶように矢印を配置することで、音階を正順(or逆順)で辿る演奏のような流れる感じを表現できる。音に合わせて作ってこれを多数配置できる曲は、プレイヤーにとってやりやすいだろう。
ただし、斜め一列から横位置を入れ替えたり、間に同時押しを加えたりすると途端に押しにくいパターンになる。これを活用して難易度を高めることも可能。
- 音の間隙にパターンを付加する
隙間が出来やすい曲には、音の間にテンポが取りやすくなるような矢印を3個程度ブレス代わりに配置しても良い。単純に全体密度を上げたい場合にも有効。地雷を無駄に増やすよりはスッキリするだろう。
- 変速・停止の活用
曲のテンポが実際に変わる曲は、矢印の流れる速さも一緒に変えるのが普通である。音の強い部分を2個同時押しの一瞬停止にしてもインパクトが強くなる。また、意地悪として長押し中に徐々に減速していき、離す寸前で一回停止する、なども曲に合うのなら入れてもいいかもしれない。
最後が強く上がる感じで終わる曲の場合、段々等加速していくようにするのもよく使われる手法である。
- 地雷の有効活用
人が作る曲を見てみると、たまに地雷が含まれる譜面(大抵激以上)がある。だが、音に合わせて矢印を置く以上、あまり不用意に地雷を使うのは譜面汚しにしかならない。そこで、ある程度慣れてきたところで難しい譜面にピンポイントで置いてみよう。難易度が上がると、無駄な位置にある地雷を踏んでくれるプレイヤーは少ない。
そこで、3個縦に連ねた矢印を上下で挟むように配置したり、長押しの直後に隣接させたりする工夫が必要である。2個同時押しの空いている横部分に並べるのも悪くないだろう。
※ 注意: dwi譜面の公開について……一般的にmp3などの音源や画像、写真などは、自分の完全なオリジナルでない限りは製作者に著作権がある。
公開に際しては譜面データであるdwiだけでは遊べないため、これらを同梱する必要に迫られるが、無断での使用は控えるべきである。なお、個人利用の範囲内なので、自作した曲を配布などせずに身内で楽しむ分には基本的に法律に触れることはない。
また、他人がこれらの権利を無視していると思われる譜面データを配布しており、それをダウンロードして利用した場合、利用者が権利無視とはっきり知りつつ使用していたことが立証されるなら、一応は責任を問われる。ただし、そんなことを言っては非公式サイトの99%はそれに抵触する。現状では一応ダメだけどみんな利用しているというのが実際だろう。
◎ 関連リンク
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